Maison Martin Margiela Archives 

こんにちはセンター街店田中です。本日はアーカイブについて。

昨今のアーカイブの価値を再評価するファッションの流れは
皆様ご存知かと思いますが、以前より少し落ち付いた様に感じます。

しかしまだまだ依然として価値のある物が多くあります。

10数年経っても色褪せる事のない物、
時代を経て改めて再評価されるもの様々ですが

一番はデザイナーの最盛期の物が評価されるケースが多いでしょう。

ラフシモンズの創設~2005A/W ヨウジヤマモトの名シーズン
カールラガーフェルド在任時のシャネル、フィービーファイロのセリーヌ、

デザイナーの世代交代による価値の高騰は非常に多く、
それだけファンが多いという事が伺えます。

その中でも特段評価が高いのはMaison Margiela創設者、
Martin Margielaでしょう。

彼は創設から2007年までデザイナーとして活躍されたとされています。

その後はデザイナーチームがクリエイションを継続、
メゾンブランドにしては珍しいヘッドデザイナーがいない状態が
ここまで続くことは非常に稀でしょう。

マルタン退任後のピースにも
マルタンのクリエイションの精神が色濃く引き継がれており、

アーティザナル オーバーサイズ ペンキ加工 インサイドアウト ・・・

これらのマルジェラといえばというクリエイションは
マルジェラ本人が生み出したもの。

モード全盛期にアンチモードを提案したことはあまりにも有名です。

その世代の名作が出回ることは稀、

前置きが長くなってしまいましたが、
本日はその本人の希少なクリエイションピースが入荷致しましたのでご紹介致します。

Maison Martin Margiela ⑩ 2004A/W  Swing top jacket

2004AWはマルジェラ本人期の中でも特に人気のあるシーズンです。

特徴的な手法を使った作品は少なく、至ってシンプル。

それ故マルジェラの得意とする
クラシカルなワードローブの良作が多く生まれたシーズンでもあります。

フィルムで撮影された縦長のルックに
モデルの目元はぺんで塗りつぶされている写真

あれはマルジェラのアーカイブで検索すると
良く見にするルックですがあれは2004AWのもの。

それだけ人気のあるシーズンなのです。

今作は2004AWのスウィングトップジャケット。

身幅は少し広めに、
アームホールは絶妙にシェイプが効いている少し太めに取られた太さ。

着丈は短めに。 

15年前に生み出されたものとは思えない今の気分のサイジングです。

クラシカルファッションへとじわじわ回帰していっている今、
ど真ん中ではないでしょうか。

インナーは濃紺のタートル、
もしくはオックスのシャツにネクタイを締めても良いのではないでしょうか。

首元の襟はやや広めに取られているので、
シンチバックを締めスタンドカラーで着用するのはいかがでしょうか。

 

本人もよくスウィングトップ型のブルゾンを着用しており、
お気に入りであったそう。

その証拠にスウィングトップはマルジェラの今も続く定番の作品です。

マルタン本人がよくこの着方をしていた様です。

引用元:instagram @margiela.archive

 

本人の写真自体が少ない中で、スタイリングが乗っている写真は非常に稀です。

個人的にこの情報は購買意欲を掻き立てられます。

バックのパターンも珍しく、
スウィングトップによくあるベンチレーション型のパターンではなく
円形に取られています。

実はこのパターンは
最初期のマルジェラでも良く使われていたパターン。

クラシカルなアイテムに独特なパターンを
落とし込むのもマルジェラの魅力でしょう。

このジャケットには製品染め加工が施されており、
裏地のベージュのチェックの上に
グレーカラーの色で染め上げられています。

その為良く見ると全面にもチエックが見えます。

こういった柄物の上に
製品染めをするという手法をとるのはマルタンらしさ。

デニムの上にペンキをペイントし、
時間が経つとともに服の表情も変わる。

経年での変化も見据えたクリエイションは流石です。

パッとみると一見シンプルなジャケットですが、
随所にマルタンのクリエイションが光ります。

 

クラシカルだけではなく、
現代のプリーツアイテムやアウトドアブーツと合わせて。

まさに色褪せる事のないワードローブ。

文に綴れる限りご説明いたしましたが、
滅多に入荷のないマルタンの作品を

是非店頭でご覧くださいませ。


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