イタリアのエルメスと称されるヴァレクストラの魅力は最高峰の革質とコンテンポラリーな感覚です。

ブランドによって厳選された原産地とブリーダーから仕入れられる革は、世界の名立たるハイブランドを凌駕するクオリティとなっており素材を引き立たせるためデザインも比較的シンプルになっています。

２０１５年にCEOに就任したサラ・フェレロはヴァレクストラの伝統を継承しつつ現代のニーズを考慮したモダンな新作やマーケティングを展開しこれまでの４倍の業績を打ち立てました。

以降、レザーグッズ以外にもスニーカー、キャンバスアイテムなどを展開し着実に成長遂げているヴァレクストラは今注目すべきブランドのひとつです。

ブランド名はテーラーリングの聖地であるロンドンの「サヴィル・ロウ」が由来となっており一つ一つのアイテムを丁寧に作っていきたいという二人の願いが込められています。

ラグジュアリーでありながらエシカルでカジュアルなアイテムは、著名人の間で瞬く間に人気が広がり今では高感度なショップで高確率で取扱いがあります。

名誉あるファッションアワードでの受賞や様々なコラボレーション、メディアでの露出が急増している今の時代に欠かせないブランドのひとつかと思います。

80年代にデザイナーが訪れたマンハッタンのマディソン・アベニューからインスパイアされたスタイルがベースとなっておりカジュアルやモードなど様々なスタイルに馴染む上質さとバランス感を重視しており、着用することで完成するファッションを提案しています。

ブランドコアとしてスタート時からシーズンを問わない「エッセンシャル」アイテムと毎シーズンリリースされる「コレクション」アイテムを展開しています。

コレクションアイテムはその時の気分を反映させたブランドコアを強調したものが多くリリースされます。

デザイナーは名門 ニューヨーク州立ファッション工科大学 通称FIT卒、名誉あるLVMH Graduate Awardを受賞しその後セリーヌのデザインチームに参加、ランウェイコレクションの制作に携わっています。

エレガンスなスタイルを実験的な技法で仕上げるピーター・ドゥのコレクションはハイファッションでありながら見事にデイリーウェアとして成立しています。

昨今のジェンダーレス、ジェンダーフリーなどの性差を意識しないスタイルを得意とする活動家や若年層を中心に絶大な支持を得ており今後も目が離せません。

ラ・カンブル王立美術学校を卒業後アレキサンダー・マックイーン、メゾンマルジェラ、ディオール、バレンシアガなどのインターンを経験しその後、世界最高峰のコンテスト「LVMHプライズ」でグランプリを受賞しています。

ブランド設立時から「循環性」「気候中立」「困難な状況から立ち直る力」などをコンセプトに掲げており、世界規模の課題となっているサステナビリティに向き合うブランドとしても注目を集めています。