アディダス（Adidas）は、ドイツのバイエルン州に本社を構えるスポーツブランドです。 シューズやスポーツウェア、スポーツ用品、ファッションアイテムまで幅広いジャンルで活躍しています。アディダスの由来は創業者アドルフ・ダスラーの愛称「アディ」と「ダスラー」をとったものです。 1920年、靴職人の家に生まれた兄・ルドルフと弟・アドルフのダスラー兄弟が「ダスラー兄弟商会」を設立しました。アドルフは製造を担当、ルドルフは販売を担当していました。1924年、体育館用のトレーニングシューズを開発。その後、釘止めスタッド付きサッカーシューズやテニスシューズを開発し、数々のオリンピックで使用されるようになっていきました。 しかし、第2次世界大戦後の1948年はダスラー兄弟は独立し、別々の道を歩んでいきます。アドルフはアディダス(adidas)、ルドルフはルーダ(1949年、プーマに名前変更)を設立しました。川を挟んで“アディダス派”か“プーマ派”か地域を巻き込んで対立していました。1949年、adidasブランドのシンボルである三本線（スリーストライプス）が誕生しました。

1954年スイスのワールドカップ（W杯）で西ドイツが初優勝した際に選手全員がadidasのスクリューインスタッド付きスパイクを着用していました。その後のオリンピックでは参加選手の約8割がadidasのシューズを着用するなど一気に知名度を上げ世界的なブランドへと成長しました。 1965年、のちにブランドの代表モデル「スタンスミス」となるテニスシューズ「ハイレット」を発表。 1970年にはオールレザーのバスケットボールシューズ、「スーパースター」発表。1972年、adidasの「三つ葉」のロゴ「トレフォイルマーク」をカンパニーロゴとして発表しました。サッカーFIFAワールドカップやオリンピックの会長など人脈を広げ、スポーツ業界で圧倒的な存在になり、アディダスは売上高世界一のを誇るスポーツブランドとなりました。 1990年adidasは一時低迷し、NIKE,REEBOKに次ぐ3番手まで転落しましたが、1993年、実業家「ロベール・ルイ・ドレフュス」が経営権を得て、黒字化、ブランドを再建しました。

1998年、アディダスジャパンを設立。 2001年、ストリートスポーツウエアブランド「adidas Originals (アディダス オリジナルス)」をスタート。1995年まで使用されていたトレフォイルロゴ(三つ葉のロゴ)をシンボルマークとした復刻シリーズを展開しました。アスリートのために開発された復刻商品から、現在のトレンドを反映させた新作モデルやコラボレーション商品まで、幅広いアイテムを展開しました。また、ジェレミー スコットやサッカー選手のデビッド・ベッカムとのコラボレーションも人気を集めました。 アディダスは、その後も多くのスポーツ選手やアーティスト・ブランドとコラボしています。ジェレミー スコットやサッカー選手のデビッド・ベッカムとのコラボアイテムを発売。2001年秋冬にヨウジヤマモトとのコラボ「アディダス・フォー・ヨウジヤマモト」のコレクションを発表。2003年10月、山本耀司とのコラボブランド「Y-3」をスタートしました。ラフシモンズやディーゼルなど名だたる有名ブランドとコラボを実現していきます。 2015年、新ライン「HYKE×アディダス オリジナルス」が誕生。同年ラッパーのカニエ・ウェストとのコラボレーション「YEEZY」を発表し反響を呼びました。

アディダスは1920年から現在も一貫して機能性を追求した新たなテクノロジーとデザインを開発し続けており、スポーツブランドのトップに君臨しつづけています。