グッチ(GUCCI)は1921年、グッチオ・グッチ（Guccio Gucci）が創業したイタリアを代表するラグジュアリーブランドの一つです。

創業者グッチオグッチは10代で高級ホテルの従業員として働き、富裕層のバッグや装いをみて感銘を受け美的センスを磨きました。1921年にイタリアフィレンツェでレザー製品の販売、修理の高級皮革製品のショップをオープン。徐々に独自のレザーアイテムを扱うようになりました。乗馬からインスピレーションを受けた上質なバッグやレザーグローブなどのアイテムが評判となり、1923年2店舗目をオープンします。

GUCCI2代目のアルド・グッチの提案によりアイテムの品質を保証するGUCCIのアイコン、グッチオグッチのイニシャルである「GG」のモノグラム入りのアイテムが販売されました。ダイアモンドパターンとGGを組み合わせたGGキャンバスのデザインはグッチのシンボルとなりました。第二次世界大戦後、革の使用が困難になったグッチはキャンバスをコーティングした素材のバッグを販売。緑 – 赤 – 緑の配色が人気を集めました。その後も竹の持ち手のバッグバンブーコレクションやホースビットローファーのクラシックモカシンなど現在でも人気の大ヒットアイテムを生み出していきます。

1960年代からはブランドの海外進出を拡大していきます。1970年代、グッチはメインであるレザーアイテムの他にレディースの既製服、香水など本格的にアパレル分野に進出します。現在この年代のGUCCIのアイテムはオールドグッチと呼ばれ、ヴィンテージアイテムとして人気が高まっています。

その後グッチ一族内で相続・権力争いなどが起き、業績不振に陥ったグッチ一家は結果的にブランドの経営から撤退し、アラブの資本にすべての株を売却しました。1994年、レディースデザイナーであったトムフォードがクリエイティブディレクターとして就任。GUCCIをデザインからマーケティングまで完璧にプロデュースし、ブランドイメージを回復しました。トムフォードの活躍のおかげでGUCCIはミラノコレクションで成功し数々の賞を受賞しトップブランドへと返り咲くことに成功しました。

2015年、GUCCIのデザイナーであったアレッサンドロミケーレが新クリエイティブディレクターに就任。アメカジとラグジュアリーを掛け合わせた華やかなデザインで新しいGUCCIの魅力を生み出し、若者からセレブまで世界中の人々を虜にしています。