アクロニウム(ACRONYM)は1995年、Errolson Hugh (エロルソン・ヒュー)がスタートしたドイツ・ベルリンのブランドです。 ACRONYMのアイテムは「スポーツ、ミリタリー、アウトドア」に軽量・防水・通気性を備えたゴアテックス素材などの機能性の高い素材を使用したアイテムを展開しています。アウトドアやスポーツウェアでありながら、スタイリッシュで洗練されたファッション性の高いアイテムとして、日常で愛用できるところが魅力です。

デザイナーのエロルソン・ヒューは休止状態であった Nike (ナイキ) のACG コレクションを復活させたり、Burton(バートン)、Arc’teryx(アークテリクス)、Stone Island(ストーンアイランド)、Tilak(ティラック)などの有名なアウトドア、スポーツウェア企業のデザインに関わり、GORE-TEX(ゴアテックス)社のアドバイザーも務めています。

エロルソンはアウトドア・スポーツウェアの仕事に携わる中で、多様なテクノロジー素材に可能性を見出し、毎日の服に落とし込めないかと様々なメーカーに提案しましたが、価格が高すぎることと着る人が想像できないという理由で断られていました。そのため、自分たちでブランドを立ち上げることを決心し、実現に向けて試行錯誤しました。
2000年、エロルソンはヨーロッパの本格アウトドアブランド「Tilak(ティラック)」のデザインを担当する代わりにアクロニウムのウェアを製造する契約を交わしました。

2002年、 Errolson Hugh (エロルソン・ヒュー)とパートナー Michaela Sachenbacher （ミハエル・サッチェンバッハー） は、積み重ねた知識をもとにブランド ACRONYMの初コレクションである「KIT-1(キット1)」を発表。 2003年秋冬コレクションは、パリのセレクトショップColetteで販売されました。 約3年の制作期間を要したファーストエディションで「ジャケット、バッグ、サウンドトラック、ソフトウェア、コンセプトアートのカタログ」をセットにしたACRONYMの独自の世界観が詰まった内容を発表し、ファッション業界に大きなインパクトを与えました。ACRONYMのアイテムは高い技術と複雑な工程が必要となり、制作が難しく生産数が少ないですが、それほどまでに徹底的にこだわったモノづくりが特徴的です。少量生産でブランド価値が高まり、人気が高いのでリセールバリューも高く、中古市場でも高値で取引されています。 高機能な素材と研究されつくした美しいデザインはACRONYMにしか表現できないものです。日常とテクノロジーをミックスするテックウェアの革新をリードしています。